令和二年活動報告
大 祓 令和2年活動報告

長野県神道青年会 教化委員長 橋詰 昌徳

 

天気は晴れ。年末は大寒波との報道。そんな令和2年12月28日。

朝、「松本寒いので気をつけて来てください」と仲間の一人から連絡があった。ウソだった。

長野刑務所での奉仕経験はあるものの、松本少年刑務所の大祓は初めてなので、連絡ももらっていたし、ソワソワして早めに出発したら早めに着いた。天候問題なし。いつもギリギリを攻める僕の行動を見透かされていたに違いない。

各々細かなところまで確認とって頂いたおかげで諸準備に落ち度もなく、祈願祭は定刻で数年ぶりに体育館で始まった。

教誨師から被収容者に向けられた言葉の中に「体の汚れは洗えばいい。心の穢れを取り除くのがこの大祓。そうすれば、夏にさっと吹く風が気持ちのいいように、また清々しく新しい年を迎えられる。身体的な成長は止まっているかもしれないが、心の成長はいくつになっても望める。良い土壌で作物が育つように、キレイな心を持つ事でそれは叶う」とおっしゃっていた。

話の矛先は被収容者であったはずだか、僕にもスッと入ってきた。

令和2年は特に、当たり前の事が当たり前に出来なかった。この事実は僕だけに限らずだと思う。年末まで仲間に、先輩に助けられ、通年通り行えたこの事業に関われたことも「感謝」でしかない。

僕はこれからも身体的にも残念ながらまだまだ横には成長出来るし、するだろう。でも、心もまだまだ成長出来る。帰り道、そう思いながらポジティブに物事を捉える事に成功した。

コトバのチカラを信じ、感謝をもってこれからも成長していくと決めた始まりの日となった。

 

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