松本陸上自衛隊駐屯地見学と松本陸軍墓地 納骨堂の清掃奉仕
澁川慧伍
令和四年八月二十二 日長野県神道青年会の活動にて松本陸上自衛隊駐屯地の見学、長野県護国神社の正式参拝及び 美須々 公園内の 松本陸軍墓地 納骨堂 の清掃奉仕を行い、 松田会長をはじめ十二名の会員が参加致しました。
午前十時より陸上自衛隊松本駐屯地にて広報班の自衛隊員から自衛隊の活動内容や松本駐屯地配属隊員 の昨今の活動などを教えて頂きました。最近では豪雨災害が多く 、 それに対して災 害派遣されることがよくあるようですが、こういった有事の対応以外 はほとんどの時間を訓練に費や しているとの事 でした。
会議室でお話を伺った後、秀峰館という史 料館を案内して頂きました。 そこには 昔松本に駐屯していた歩兵五十聯隊の史料や災害派遣の記録等おさめられており、 戦争への憤りを感じ、また、 災害派遣現場の過酷さを知る機会となりました。
その後駐屯地内の食堂にて昼食を頂きました。隊員の食事は朝昼晩三食で三千キロカロリーになるよう調整されているそうで、昼食は約千キロカロリー食べ応えのある昼食となりました。昼食の後は基地内 の殉職者慰 霊碑の前で黙とうを捧げました。
慰霊碑を背に走っていく新隊員たちを 頼もしく感じながら松本駐屯地をあとにしました。
午後二時長野県護国神社にて正式参拝、その後神社 北 にある美須々公園内 松本陸軍墓地納骨堂 の清掃奉仕を行いました。 もともと松本市蟻ケ崎霊園に整備されていた陸軍墓地は昭和十九年遺族や将兵が参拝しやすい護国神社に近い場所に移設されたという事でした。
現在は松本市より管理を委託されている長野縣護国神社によって祭事 や清掃管理を行っています。納骨堂内の清掃はもとより付近の落ち葉 拾いと草取りを実施しま した。
松本駐屯地内の史料館では終戦後敗戦した事を憂い戦闘機 で 浅間山山頂に突撃 ・自爆 して 自死 した特攻隊員の 遺書があり、 これからの日本の事を案じていました。若干二十二歳の青年が守ろうとした日本という国、また多くの自衛隊員が守っている日本への想いに当てられな がら行う清掃作業はどこか熱を帯びていたように感じます。ご祭神や祖先に手を合わせることはあっても 、かつて日の本を背負い戦った先人たちへ手を合わせる機会はあまりないのかもしれません。こういった活動を通 して先人たちへの感謝の気持ちに気づけたことは大変に良い体験と なりました 。