令和三年活度報告

「東海地区勉強会に参加して」

 

 保尊 俊典

 

去る令和四年二月二十一日、神道青年会東海地区勉強会がオンライン(zoom)にて開催され、当県よりは松田会長を始め総勢九名が参加した。この勉強会は愛知県主催のもと東海五県の会員同士の交流・研鑽を目的に東日本大震災から十年という節目に際し「災害・防災」を主軸に意見交換の場が設けられた。各県の災害対策の発表では、組織図を始め内規、連絡手段や備蓄物資などの人的、物的な備えが共有された。発災時の迅速な情報収集や連絡手段の確立が被災者や復興支援従事者の負担軽減に与する事を再認識した。

 

長野県は令和元年に台風十九号による千曲川流域の被災及び災害復興支援を直近に経験している立場にあり、シミュレーションとは様相を異にする復興支援活動の実態を示し、またそれに関わる諸問題を提起した。令和元年の千曲川流域の被災神社四社の復興支援が被災地域一帯の復興の拠点となった事実は今後の活動における重要な意義も内包している。

 

また質疑応答の時間では他県より復興支援に最も有用な備品を尋ねられた際、軽トラックやタオル、記名用ガムテープなど災害現場の実情に即した回答がなされた。今回は水害対策が主な発表であったが、今後起こりうる震災などへの対策も重要検討事項であろう。

 

本勉強会は平時の防災意識の向上や定期的な対策の見直し、神道青年会としての「防災」「減災」の取り組みに繋がる有益な機会となった

 

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